MINISFORUM UN1290(Core i9-12900HK / 32GB / 512GB) |“0.9LでもCore i9・4K×3出力”

強力なモバイルCore i9を小型ボディに搭載。32GBメモリとPCIe4.0 SSDで体感は軽快、HDMI/DP/USB-Cで<b>4K@60Hz×3</b>に対応し在宅ワークの母艦に向く。<br>一方で<i>iGPUのみ</i>で3Dゲームは不得手、長時間高負荷ではファン音と発熱に注意。

新品 Core i9-12900HK 4K×3出力 2.5GbE
MINISFORUM UN1290 ミニPC(Core i9-12900HK/32GB/512GB)の商品画像

(新品)MINISFORUM UN1290(Core i9-12900HK|32GBメモリ|512GB PCIe 4.0 SSD|Windows 11 Pro)

参考価格:¥70,392 (Amazon記載・変動あり)。型番/構成は出品者に要確認。

結論

買っていい人:省スペース×高いCPU性能で、ブラウザ多数・Office・資料作成・軽い写真/動画編集・仮想環境(軽め)をテンポよく回したい人。USB-C/HDMI/DPで外部3画面を作る在宅/オフィス用途に好適。

見送るべき人:3Dゲーム/本格クリエイティブ/長時間の動画エンコード重視なら非推奨。専用GPU非搭載・小型ゆえの放熱限界あり。Thunderbolt 4やSDカードスロットもないため、拡張性を端子数で求める人は別機を。

要点(ここだけ):
  • 4K@60Hzを3系統(HDMI 2.0 / DP 1.4 / USB-C DP Alt)。変換経由より“素直なケーブル”接続が安定。

  • 増設しやすい:SODIMM×2(最大64GB)+M.2 2280(PCIe 4.0)+2.5インチSATAベイ。

  • 2.5GbE+Wi‑Fi 6で有線/無線とも高速。USB‑CはPD給電対応で配線を簡潔にできる。

         
おすすめ用途:外部ディスプレイ2~3台での事務・学習、在宅コールセンター/経理、写真管理、Lightroomクラスの軽編集、PowerPointやブラウザ多用の多タスク。
妥協ポイント:ゲーミング/3DはiGPUの限界、連続高負荷時の静音性、TB4やSDスロット非搭載、USB-Cが1基のみ。

基本スペックと特徴

基本スペック(クリック/タップで展開)
PCタイプ デスクトップパソコン / ミニPC
ブランド / モデル MINISFORUM / UN1290(Venus Series)
画面

非搭載(外部ディスプレイ接続:HDMI 2.0 / DisplayPort 1.4 / USB‑C〈DP Alt Mode〉)

メモリ

32GB(16GB×2)DDR4-3200 SODIMM。スロット×2で最大64GBまで。

ストレージ

512GB M.2 2280 PCIe 4.0 SSD×1。2.5インチ SATA 6Gb/s ベイ×1(7mm厚まで)。

グラフィックス

Intel Iris Xe(統合GPU, 最大1.45GHz)。AV1デコード/Quick Sync対応。

カメラ / マイク

本体にカメラ/マイクは非搭載。3.5mmヘッドセット端子あり。

無線

Wi‑Fi 6(802.11ax 2×2, MU‑MIMO), Bluetooth 5.2。M.2 2230無線モジュール。

入出力

USB‑A 3.2 Gen2 ×2、USB‑A 2.0 ×2、USB‑C 3.2 Gen2 ×1(映像/DP Alt, PD給電対応)、HDMI 2.0 ×1、DisplayPort 1.4 ×1、2.5GbE(RJ45)×1、3.5mmオーディオ ×1、DC‑IN。

外部出力

HDMI 2.0 / DP 1.4 / USB‑C(DP Alt)で各4K@60Hz。同時3画面の独立出力に対応。

サイズ / 重量 129.60×127.80×54.30 mm / 543 g
OS

Windows 11 Pro

本体容積0.9L・液体金属×ヒートパイプ冷却。Wi‑Fiは販売経路で“6E”表記の個体もあるため、要確認。変換アダプタ経由の映像出力は非対応/不安定な場合あり。

ミニ解説

小型でも“仕事は速い”Core i9ミニPC。3画面と2.5GbEで在宅生産性を底上げ。

  • 拡張性○:SODIMM×2+M.2+2.5インチで容量に余裕を持たせやすい。

  • iGPU機なので重い3D/AAAゲームは非現実的。eスポーツ系は設定を落として。

  • USB‑Cは1基。映像/給電を兼ねるが、ドック前提ならハブ計画を。

推しポイント:“軽・静・長持ち”+2外部出力で万能な日常機に

良いところ

  • Core i9-12900HKで日常〜事務処理はサクサク。多タブ/同時作業に強い。

  • 4K×3出力対応でマルチモニタ環境を作りやすい。

  • 拡張しやすい内部:SODIMM×2・M.2 PCIe4.0・2.5インチベイ。

  • 2.5GbE+Wi‑Fi 6でネットワークが快適。

  • 0.9L・VESA対応で背面設置も可。デスクが広く使える。

注意して選びたい点

  • 専用GPUなし:3Dゲーム/3DCGは苦手。内蔵GPUはあくまで実用域。

  • 連続高負荷は騒音・温度↑:小型筐体ゆえサーマル限界に当たりやすい。

  • USB‑Cが1基のみでTB4も非搭載。拡張はドック/ハブ前提。

  • 背面USBの一部は2.0で高速ストレージ用途には不向き。

  • Wi‑Fi 6E表記の個体も:帯域(6GHz)の有無は販売モデル要確認。

どんな人におすすめか

○ おすすめ △ 普通 × おすすめしない
目的・シーン おすすめ度 理由 / コツ
安定動作・静音
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普段使いは静かだが、重い処理でファン音が目立つことがある。

軽さ・持ち運び
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約0.9L/約543g級で持ち運びやすいが、ノートのようなバッテリーは無い。

バッテリー重視 ×
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据え置き専用。PD給電は可能だが内蔵電池は非搭載。

コスパ重視
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Core i9+32GBでこの価格帯は強い。自前でSSD増設もしやすい。

入力の快適さ
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外付けキーボード/マウス前提。好みの周辺機器を選べる。

画面の見やすさ
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本体に画面は無い。外部モニタの品質次第で自由に最適化。

Web会議 ×
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カメラ/マイクは非搭載。ヘッドセットやUSBマイクを用意。

事務作業・学業
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多タブやOffice多用が快適。3画面で資料並べがはかどる。

写真・軽い動画編集
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FHD〜軽量4Kなら可。長尺/高負荷は時間と騒音に覚悟。

ゲーム ×
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eスポーツ系の軽量タイトル中心。AAAは設定を大幅に下げても厳しい。

開発・解析
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CPUは強力だが持続TDPは小型筐体の制約を受ける。メモリ増設で余裕を。

拡張性・長期運用
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RAM×2・M.2+2.5″の拡張は十分。TB4や追加USBはドックで補う。

実機レビューでの論点(要点だけ)

  • 冷却/騒音:アイドルは静か、連続エンコードで回転音↑という声が多い。

  • 映像出力の相性:DP/USB‑Cは変換より純正系ケーブルが安定しやすいとの指摘。

  • PD給電:高出力アダプタ(例:100W級)で安定、低出力だと性能が頭打ちになりがち。

         

実機の挙動は接続機器や電源品質に左右されます。映像出力は“DP/HDMIストレート接続”が基本。

注意点ガイド

  • 専用GPUなしで重い3D/AAAゲームは非現実的。

  • 長時間高負荷の持続性能は小型筐体ゆえ伸びにくい(温度・騒音)。

  • USB‑Cは1基のみThunderbolt 4/SDスロットなし。周辺で補う前提。

  • 背面USB 2.0×2は周辺機器向け。高速ストレージは前面3.2を使用。

  • 初期512GBは使い始めで余裕が少なめ。早めの増設/換装推奨。

“据え置き事務マシン”としては優秀だが、ゲーミング/本格動画/3Dは役割外。必要ならdGPU搭載機や上位APU機を検討。

比較・代替案

同シリーズの選び方
  • UN1290(1TB構成):容量重視なら上位ストレージ版。

  • UN1265(Core i7-12650H):価格重視で近い筐体・拡張性。

  • UN1270(Core i7-12700H系):バランス型を求める場合の代案。

用途別に替えたほうが幸せ
  • 軽いゲームも視野:Ryzen 7 7840HS/780MクラスのミニPC(例:MINISFORUM UM790系)。iGPUが強く動画/軽ゲーに有利。

  • 本格クリエイティブ:小型でもdGPUを積むモデルやフルサイズデスクトップ(タワー/ワークステーション)へ。

  • 端子豊富が必須:USB‑A多数やSDスロット搭載のミニPC/スモールデスクトップ、またはTBドック常用を前提に。

同シリーズ/同筐体でも構成差があります。Wi‑Fi(6/6E)やストレージ容量など、購入前に構成を確認。

まとめ:“日常最強の軽量機”だが、値段と拡張性で人を選ぶ

UN1290は“0.9LにCore i9”で日常〜事務用途が快適、4K×3出力2.5GbEで在宅の生産性を上げやすいミニPC。反面、専用GPUなしUSB‑Cは1基小型ゆえの騒音/発熱は割り切りが必要。ハマる人には強力な相棒。

  • 買ってよい人:複数ディスプレイでの事務/学習、写真管理、軽い編集、ネットワーク高速化(2.5GbE)。

  • 見送る人:AAAゲーム/3D制作、本格動画編集、TB4や多数のフロント端子/SDスロットが必須。

増設しやすい構造なので、まずは“用途に合わせたSSD・メモリ計画”を。映像はDP/HDMIの直結を推奨。

用語の超かんたん解説

DP Alt Mode(USB‑C映像)

USB‑CからDisplayPort信号を出す仕組み。変換より直結が安定しやすい。

2.5GbE

2.5ギガビットLAN。一般的な1GbEの約2.5倍の帯域で、NASや大型ファイル転送が速い。

Quick Sync / AV1デコード

Intel内蔵GPUの動画支援機能。エンコード/デコードをGPUが肩代わりし、再生や書き出しを高速化する。