LG gram 16(16Z90TL-GU75J) |“1.24kgの16インチ × 最長25時間”
Core Ultra 7 256V搭載のCopilot+ PC対応モデル。77Whの大容量で長時間駆動、WQXGA・DCI-P3 99%の16型IPSを搭載。端子は充実だが、メモリはオンボードで増設不可・iGPUゆえ重い3D/ゲームは不得手。
結論
買っていい人:「とにかく軽い16型」+「長時間駆動」を最優先する人。出張や大学持ち歩き、Office・ブラウジング・写真整理、フルHD会議など日常〜ビジネス中心なら快適。TB4/USB-A/HDMIで据え置き運用もしやすい。
見送るべき人:重い動画編集・3D・本格ゲームをしたい人、後からメモリ増設を見込む人、高リフレッシュ表示を重視する人は不向き。価格に対し容量やGPUパワーは控えめ。
約1.24kgで16型という携帯性。MIL-STD-810H準拠の耐久テスト7項目クリア。
77Whで最長25時間(JEITA3.0:動画16.5h/アイドル25h)とバッテリーに強い。
端子が豊富:Thunderbolt 4/USB4×2、USB-A×2、HDMI、ヘッドセット端子。
基本スペックと特徴
基本スペック(クリック/タップで展開)
| PCタイプ | ノートパソコン / クラムシェル型 |
|---|---|
| ブランド / モデル | LG / gram 16 16Z90TL-GU75J |
| 画面 | 16.0型 IPS / 2560×1600(WQXGA)/ 16:10 / アンチグレア / DCI-P3 99% / 輝度 約400nit / 60Hz |
| メモリ | 16GB LPDDR5X 8533MHz(オンボード) |
| ストレージ | 512GB SSD(NVMe PCIe 4.0×4) |
| グラフィックス | インテル Arc グラフィックス 140V(iGPU|Xe2世代) |
| カメラ / マイク | FHD(1080p)Webカメラ / マイク内蔵 / スピーカー 2W+2W(最大5W, Dolby Atmos) |
| 無線 | Wi‑Fi 6(IEEE802.11ax, a/b/g/n/ac対応)/ Bluetooth 5.3 |
| 入出力 | Thunderbolt 4/USB4 Type‑C×2(最大40Gbps), USB‑A 3.2 Gen2×2, HDMI×1, 3.5mmヘッドセット端子 |
| 外部出力 | HDMI:最大4096×2160@60Hz、USB‑C(DP Alt/TB4):最大5120×3200@60Hz |
| バッテリー | 77Wh / JEITA3.0:動画再生16.5時間・アイドル25時間 / 65W AC |
| サイズ / 重量 | 355.10×242.30×17.80 mm / 1239 g |
| OS | Windows 11 Home |
公式仕様に基づく。構成・個体差で数値が前後する場合あり。
軽さで選ぶ16型の本命。77Whと豊富な端子で“持ち歩ける据え置き”に。
Copilot+ PC対応のCore Ultra 7 256V搭載。AI機能は将来性◎。
オンボードメモリのため購入時容量が勝負。重め用途は32GB機も検討。
TB4×2/USB‑A×2/HDMIでドックなしでも周辺機器がつながる。
推しポイント:“軽・静・長持ち”+2外部出力で万能な日常機に
良いところ
約1.24kgの16型で通学・出張の負担が小さい。
77Whで長時間駆動(JEITA3.0で最大25h)。電源難民になりにくい。
色域DCI‑P3 99%のWQXGA IPSで見やすく作業がはかどる。
端子が豊富(TB4×2/USB‑A×2/HDMI/ヘッドセット)。ドングル依存が少ない。
M.2空きスロットでストレージ増設がしやすい。
注意して選びたい点
メモリは増設不可:16GBで足りない用途は上位構成を。
専用GPUなし:重い3D/AAAゲームは設定を下げても厳しめ。
リフレッシュレート60Hz:スクロールのヌルさ重視なら不向き。
価格は強気:同価格帯のWindows機は32GB/1TBも増える。セール待ち推奨。
Wi‑Fi 6止まり:最新のWi‑Fi 6E/7には非対応。
どんな人におすすめか
| 目的・シーン | おすすめ度 | 理由 / コツ |
|---|---|---|
| 安定動作・静音 | ○ |
理由を見る軽作業は静かで安定。薄型でも発熱設計はこなれている。 |
| 軽さ・持ち運び | ○ |
理由を見る約1.24kgの16型。バッグに入れても負担が少ない。 |
| バッテリー重視 | ○ |
理由を見る77Wh&JEITA3.0で最長25hクラスのロングライフ。 |
| コスパ重視 | × |
理由を見る性能は十分だが価格は高め。セールやポイント還元を狙いたい。 |
| 入力の快適さ | △ |
理由を見るテンキー・バックライト付き。薄型ゆえ打鍵感は標準的。 |
| 画面の見やすさ | ○ |
理由を見るWQXGA・DCI‑P3 99%・アンチグレアで文字も写真も見やすい。 |
| Web会議 | △ |
理由を見るFHDカメラとマイク内蔵。明るさや静音環境なら十分。 |
| 事務作業・学業 | ○ |
理由を見る16型の作業領域+長時間駆動でレポート/資料作成が快適。 |
| 写真・軽い動画編集 | △ |
理由を見る色域広めで短尺編集は現実的。長尺4Kは時間がかかる。 |
| ゲーム | × |
理由を見るiGPUでeスポーツ系の軽め中心。AAAは画質/解像度の妥協必須。 |
| 開発・解析 | △ |
理由を見るブラウザ多数・軽いビルドは○。Docker/VM多用は32GB構成が安心。 |
| 拡張性・長期運用 | △ |
理由を見るSSDは増設可だがメモリ固定。購入時に容量を見極めたい。 |
実機レビューでの論点(要点だけ)
携帯性の割に端子が多いのは好評。TB4×2/USB‑A×2/HDMIでミーティングの接続が楽。
バッテリー持ちは軽作業で体感良好という声が目立つ。重作業ではそれなりに消費。
キーボード/タッチパッドは素直で使いやすいが、打鍵は薄型相応という評価。
ユーザー体験は環境(負荷・室温・電源設定)で差が出ます。重い作業の持続性能は薄型筐体の限界を理解して選択を。
注意点ガイド
メモリ固定:オンボードで後から増やせない。
iGPUの限界:本格的な3D/レンダは時間がかかる。
60Hzパネル:高速スクロールやゲーム向きではない。
Wi‑Fi 6:最新規格を活かしたい人は注意。
価格対容量:16GB/512GBでこの価格は競合より割高な場面も。
許容ライン:文書・表計算・会議・画像整理・軽い編集は快適。重い動画/3Dや高fpsゲームは上位機(dGPU)推奨。
比較・代替案
16Z90TL‑GU85J(32GB/512GB):メモリ余裕が欲しい人向け。多数タブやVMで安定。
SSD増設:空きM.2(2280)×1。写真/動画が多いなら1TB以上を追加。
より軽い持ち運び優先(14〜15型):同世代Core Ultra/16GB以上/長時間駆動の薄型ノート。
クリエイティブ強化:RTX 4050以上のdGPU搭載16型。編集/3D/ゲーム重視ならこちら。
価格重視:旧世代Ryzen/Intelでも16〜32GB/1TB構成のセール品を狙う。
同シリーズ内でメモリ容量は購入時確定。容量不足は体感に直結するため用途に合わせて選択。
まとめ:“日常最強の軽量機”だが、値段と拡張性で人を選ぶ
LG gram 16(16Z90TL‑GU75J)は、約1.24kgで16型という携帯性と77Wh・最長25時間の電池、端子の多さで“持ち歩ける据え置き”を実現する1台。対してメモリ増設不可・iGPU・60Hzは割り切りが必要。用途がハマれば満足度は高い。
買ってよい人:軽さと長時間を最優先し、事務作業や学業を大画面で効率化したい。
見送る人:重い編集/3D/ゲーム、高リフレッシュ表示、将来のメモリ増設を想定している。
購入前チェック:必要メモリ(16GBで足りるか)、SSD容量(増設計画)、端子の使い方(HDMI/TB4の本数)。
用語の超かんたん解説
- Copilot+ PC
WindowsのAI機能に最適化された新基準PC。NPU性能などの要件を満たす機種で、AI支援機能がローカルで動きやすい。
- DCI‑P3 99%
映画業界基準に近い広い色の範囲。写真/動画の色がリッチに表示される。sRGBより広い。
- Thunderbolt 4(USB4)
最大40Gbpsの高速I/O。映像出力(DP Alt)や高速ストレージ/ドックを1本で接続可能。
