GMKtec NucBox K6(Ryzen 7 7840HS) |USB4と2.5GbE×2の“小型ゲーミング系”
RDNA 3内蔵GPU「Radeon 780M」、DDR5-5600のデュアルチャネル、M.2 PCIe 4.0×2、3画面出力に対応。TDPは45/55/65Wで調整可だが、発熱・騒音・消費電力とのトレードオフに注意。
結論
買っていい人:据え置き小型で“実用的に速い”一台が欲しい人。1080p中設定のPCゲーム、写真現像・軽い動画編集、ブラウザ多数やOffice並行作業、2.5GbE×2で自宅サーバ/仮想化の練習にも好相性。
見送るべき人:静音最優先・省電力志向の人、AAAを高画質・高フレームレートで遊びたい人、4K120/HDMI 2.1出力を求める人は不向き。
Ryzen 7 7840HS+Radeon 780Mでノート級上位の総合性能。TDPは45/55/65Wから選べ、性能↔静音のバランス調整が可能。
DDR5-5600デュアルチャネル+M.2 PCIe 4.0×2(最大4TB程度)で容量・速度を両立。
3画面出力:HDMI 2.0/DP 1.4は4K@60Hz、USB4は8K@60Hzに対応(ケーブル/機器条件あり)。
基本スペックと特徴
基本スペック(クリック/タップで展開)
| PCタイプ | デスクトップパソコン / ミニPC |
|---|---|
| ブランド / モデル | GMKtec / NucBox K6 |
| メモリ | 16GB DDR5-5600(SO-DIMM×2/デュアルチャネル)。最大64GB(32GB×2)対応。 |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD(PCIe 4.0)。M.2 2280スロット×2で増設可(最大約4TB:2TB×2想定)。 |
| グラフィックス | AMD Radeon 780M(RDNA 3, 12CU, 最大2.7GHz 付近)。 |
| 無線 | Wi‑Fi 6E(RZ616)/Bluetooth 5.2。 |
| 入出力 | 2.5GbE LAN×2、USB4 Type‑C(40Gbps/8K@60Hz/PD 100W入出力・15W給電対応と記載)、HDMI 2.0、DisplayPort 1.4。 |
| 外部出力 | 同時3画面:HDMI 2.0(4K@60)+DP 1.4(4K@60)+USB4(最大8K@60、条件あり)。 |
| サイズ / 重量 | 128.00×127.00×48.00 mm / 523 g |
| OS | Windows 11 Pro |
本ページの仕様は販売ページ記載に基づく。構成や地域で差異・条件あり(特にUSB4映像/PD給電は機器条件に依存)。
小型でも“据え置き実用最速クラス”を狙える7840HSミニPC。多画面・2.5GbE×2・USB4が武器。
TDPは45/55/65Wで切替可:性能は上がるが騒音/発熱/消費電力も増える。常用は45〜55Wが現実的。
メモリはデュアルチャネル必須:iGPU性能が大きく伸びる。重めの用途は32GB以上推奨。
映像は4K60中心:USB4の8K/高リフレッシュはケーブル・モニタの要件を満たす必要あり。
推しポイント:“軽・静・長持ち”+2外部出力で万能な日常機に
良いところ
Ryzen 7 7840HS+Radeon 780Mで日常〜軽中級クリエイティブ/ゲームが快適。
2.5GbE×2でNAS/ルータ検証/仮想化ラボが組みやすい。
USB4 40Gbpsで外部GPU・高速ストレージ・映像出力に広く対応。
M.2 PCIe 4.0×2&DDR5-5600で拡張しやすい。
超小型・約523gで設置自由度が高い。VESAマウントも活用しやすい。
注意して選びたい点
高TDP運用は騒音/発熱↑:65W常用は冷却と設置環境が前提。
HDMI/DPは4K60止まり:4K120は非想定。高リフレッシュはUSB4側の条件次第。
iGPUゆえ限界あり:AAAは設定を下げて1080p狙い。1440p高画質は厳しい。
初期16GBは最小限:タブ多数や編集作業は32GB以上に。
USB4映像/PDは相性が出ることも:ケーブル/ハブ/モニタ要件の確認が必須。
どんな人におすすめか
| 目的・シーン | おすすめ度 | 理由 / コツ |
|---|---|---|
| 安定動作・静音 | △ |
理由を見る軽負荷は静か。高TDPや連続負荷ではファン音が増える。 |
| 軽さ・持ち運び | △ |
理由を見る本体は小型・約523gだがAC電源必須。外出携行は想定外。 |
| バッテリー重視 | × |
理由を見るバッテリー非搭載。電源が取れる据え置き向け。 |
| コスパ重視 | ○ |
理由を見るこのサイズで7840HS/780M・2.5GbE×2・M.2×2は強力。セール時は特に魅力。 |
| 入力の快適さ | △ |
理由を見るキーボード/マウスは別売。好みの周辺機器を選べる。 |
| 画面の見やすさ | △ |
理由を見る内蔵画面なし。外部ディスプレイ前提(4K60中心)。 |
| Web会議 | △ |
理由を見る有線2.5GbEやWi‑Fi 6Eで安定接続。カメラ/マイクは外付けが必要。 |
| 事務作業・学業 | ○ |
理由を見る多画面+高速ストレージで快適。静音配慮ならTDP控えめに。 |
| 写真・軽い動画編集 | △ |
理由を見るハードウェア支援とiGPUでLightroom/短尺編集は〇。長尺4Kは工夫が必要。 |
| ゲーム | △ |
理由を見るeスポーツ系や中設定の1080pなら楽しめる。最新大作は設定調整が前提。 |
| 開発・解析 | ○ |
理由を見る8C/16TでビルドやDockerが捗る。メモリは32GB以上推奨。 |
| 拡張性・長期運用 | △ |
理由を見るSO-DIMM×2・M.2×2で増設可。ただしGPUの物理的な換装は不可。 |
実機レビューでの論点(要点だけ)
メモリはデュアルチャネルが鉄則。シングルだとRadeon 780Mの性能が大きく落ちる。
TDP上げ過ぎは逆効果:温度/騒音が増えて持続性能が頭打ちになる場合あり。設置と冷却を最適化。
USB4は用途が広いが、eGPU/ドック/映像は相性・ケーブル品質で挙動が変わるとの声が多い。
挙動はメモリ構成・ストレージ・冷却環境・接続機器で大きく変わります。まずは最新ドライバとデュアルチャネルを基本に、TDP/ファンカーブを詰めるのがおすすめ。
注意点ガイド
高TDP時の騒音/発熱:65W連続は設置/排熱の工夫が必須。
HDMI/DPは4K60まで:高リフレッシュはUSB4側の条件次第。
iGPUの限界:AAAの高画質やレイトレは不得手。
初期構成16GBは心許ない:重い並行作業は32GB以上へ。
USB4/PDの相性:ケーブル・ハブ・モニタにより再現差が出やすい。
据え置き向けの“速い小型機”として優秀。ただし静音性や超高解像・高リフレッシュ映像、AAA本格ゲームは守備範囲外。
比較・代替案
メモリを32GB以上に:タブ多数/軽い編集/仮想化の余裕が増える。
ストレージを増量:M.2 2280×2なので1TB→2TB/4TBまで拡張しやすい。
より静音・省電力重視:TDPの低いU系APU搭載ミニPC(35W級)を検討。
ゲーミング重視:専用GPU搭載の小型デスクトップ(dGPU内蔵)や据え置きゲーミングPCへ。
映像出力を最優先:HDMI 2.1(4K120)やDP 2.xを備える上位機/別カテゴリを選ぶ。
同クラスの7840HS/780M搭載ミニPCは多数。価格・冷却・端子構成(特に映像/有線LAN)を比較して選ぶのがコツ。
まとめ:“日常最強の軽量機”だが、値段と拡張性で人を選ぶ
NucBox K6は、7840HS+Radeon 780Mで“据え置き実用最速クラス”を小型筐体に凝縮。2.5GbE×2・USB4・M.2×2で用途が広く、1080p中設定のゲームや多画面作業に強い。一方で高TDP時の騒音/発熱、HDMI/DPは4K60止まり、iGPUの限界は割り切りが必要。
買ってよい人:小型でも速さ・拡張性(M.2×2/2.5GbE×2/USB4)を重視し、1080p中心で遊ぶ/作業する。
見送る人:静音最優先、4K120表示、AAAの高画質/高fps、本格3D制作を求める。
初期構成16GBは最小限。購入時または早期に32GB以上へ、ストレージも用途に応じ増設を。TDPは環境に合わせて調整。
用語の超かんたん解説
- USB4
最大40Gbpsの万能ポート。映像出力(DP Alt)・外付けGPU・高速ストレージ・ドック接続に使える。ケーブル/機器の要件確認が必須。
- RDNA 3(Radeon 780M)
AMDの最新世代iGPU。12基の演算ユニットでフルHDゲームも視野に。メモリ帯域の影響が大きい。
- デュアルチャネル(メモリ)
メモリを2枚組で動かす方式。帯域が倍になり、内蔵GPUの性能が大きく伸びる。
