GEEKOM A8 ミニPC(Ryzen 7 8745HS/32GB/1TB) |“0.47L金属ボディで4画面&USB4”
Ryzen 7 8745HS+Radeon 780Mで日常〜軽い編集・ゲームまで快適。HDMI 2.0×2に加え、<b>USB4</b>と<b>USB-C(DP Alt)</b>で最大4画面。Wi‑Fi 6E/2.5G LAN/SDスロットも備える。8KはDP経由など<b>条件付き</b>。
結論
買っていい人:省スペースで複数モニター運用をしたい在宅ワーカー/トレーダー/学業・事務中心の人。32GBメモリ+PCIe 4.0 SSDで体感サクサク、写真整理や軽い動画編集、カジュアルゲームまで幅広く対応。
見送るべき人:重い3Dゲーム/本格動画制作を長時間こなす人や、4K120Hzなど高リフレッシュ重視の人。増設余地(M.2スロット数)は最小限で、将来の大幅拡張には向かない。
最大4画面出力:HDMI 2.0×2+USB4(DP Alt)+USB‑C(DP Alt)。8K@60HzはDP/DSC条件で実現。
32GB DDR5‑5600(デュアルチャネル)+1TB PCIe 4.0 SSDで起動/アプリが俊敏。メモリは最大64GB対応。
0.47Lの全金属筐体&VESA対応。机上・モニター裏の“見えない化”がしやすい。
基本スペックと特徴
基本スペック(クリック/タップで展開)
| PCタイプ | デスクトップパソコン / ミニPC |
|---|---|
| ブランド / モデル | GEEKOM / A8(R7-8745HS/32GB/1TB 構成) |
| 画面 | —(外付けモニター接続前提) |
| メモリ | 32GB DDR5‑5600(SO‑DIMM×2, デュアルチャネル/最大64GB) |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD(M.2 2280, PCIe 4.0×4) |
| グラフィックス | AMD Radeon 780M(RDNA 3, 12CU, 最大2.8GHz)。 |
| カメラ / マイク | — |
| 無線 | Wi‑Fi 6E、Bluetooth 5.2、2.5G有線LAN(RJ45)。 |
| 入出力 | 前面:USB 3.2 Gen2 Type‑A×2(うち1基は“オフ時給電”対応)、3.5mmヘッドセット端子。側面:SDカードスロット。背面:USB4(Gen3×2, Type‑C, DP Alt)×1、USB 3.2 Gen2 Type‑C(DP Alt, 給電表記)×1、USB 3.2 Gen2 Type‑A×1、USB 2.0 Type‑A×1、HDMI 2.0×2、RJ45(2.5GbE)×1、DC In、Kensingtonロック。 |
| 外部出力 | 最大4画面:HDMI 2.0(〜4K@60Hz)×2+USB4 Type‑C(DP 1.4/DSC, 〜8K@60Hz 単独)+USB‑C(DP Alt)。 |
| バッテリー | — |
| サイズ / 重量 | 112.40×112.40×37.00 mm / 650 g |
| OS | Windows 11 Pro |
数値はメーカー/公式販売ページに基づく。構成や地域で差異あり。USB“PD”表記は主にオフ時給電を指し、本体のUSB‑PD駆動ではない場合があります。
小型でも“4画面/USB4/2.5G/SD”が揃う万能ミニPC。重い3Dだけ割り切れば据え置き用に非常に扱いやすい。
Ryzen 7 8745HSは8コアで多タスクに強い。軽〜中量級の編集や開発にも◎。
780Mは内蔵GPU最上位クラス。デュアルチャネル前提で1080p中〜高設定が現実的。
HDMIは2.0止まり。高リフレッシュはUSB‑C(DP)側を活用する設計。
推しポイント:“軽・静・長持ち”+2外部出力で万能な日常機に
良いところ
0.47Lの金属ボディで設置自由度が高い。VESAマウント対応。
最大4画面:HDMI×2+USB4/USB‑C(DP)で在宅ワークの生産性↑。
32GB DDR5+PCIe 4.0 SSDで体感が軽快。起動/復帰も速い。
Wi‑Fi 6E・2.5G LAN・SDスロットと周辺機器まわりが充実。
USB4で高速ドック/外部SSDや将来的なeGPU運用も選べる。
注意して選びたい点
HDMIは2.0のみ:4Kは60Hzまで。4K120狙いはUSB‑C(DP)や外部アダプタ必須。
内蔵GPUの限界:AAA級は設定を下げる/FSR併用前提。専用GPU機には届かない。
M.2は実質1本:2.5インチや追加M.2の増設余地は小さい。大容量は最初に盛るのが吉。
静音だが無音ではない:負荷時は40dB前後の風切り音。長時間エンコードはそれなりに聞こえる。
価格は変動:セール時は魅力だが、同格ミニPCの値引き状況によっては割高に感じることも。
どんな人におすすめか
| 目的・シーン | おすすめ度 | 理由 / コツ |
|---|---|---|
| 安定動作・静音 | △ |
理由を見る小型だが冷却は堅実。負荷時のファン音はそれなりに出る。 |
| 軽さ・持ち運び | △ |
理由を見る約650g&小型で設置は楽。ただしAC電源前提の据え置き機。 |
| バッテリー重視 | × |
理由を見る内蔵バッテリーなし。電源確保が前提。 |
| コスパ重視 | △ |
理由を見るセールなら強力。常時価格では競合次第で優位がぶれる。 |
| 入力の快適さ | △ |
理由を見るキーボード/マウスは好みで選べる。前面USB×2で抜き差しは楽。 |
| 画面の見やすさ | △ |
理由を見るHDMI 2.0×2+USB‑C(DP)で柔軟。高リフレッシュはUSB‑C側を活用。 |
| Web会議 | ○ |
理由を見るCPU/メディア支援が効き、多画面でも快適。周辺機器はUSBで拡張容易。 |
| 事務作業・学業 | ○ |
理由を見る多タブ/資料並行に強い。4画面運用で作業効率が上がる。 |
| 写真・軽い動画編集 | △ |
理由を見るFHD〜軽い4K編集は〇。長尺・重めのエフェクトは時間がかかる。 |
| ゲーム | △ |
理由を見る780Mでeスポ中心は快適。AAA級は設定を落とす/FSR併用前提。 |
| 開発・解析 | △ |
理由を見る8C16Tと32GBで中規模まで快適。Docker/VM多用は64GB推奨。 |
| 拡張性・長期運用 | △ |
理由を見るメモリ最大64GB/SSD最大2TB。M.2×1なので拡張は計画的に。 |
実機レビューでの論点(要点だけ)
USB‑Cは2基ともDP Alt対応で実機レビューでも4画面が確認されている。ケーブル/モニタ要件は要チェック。
デュアルチャネル必須:780Mのゲーム/描画性能はメモリ帯域の影響大。32GB(16×2)構成は理想。
“PD対応”の表記は主にオフ時給電。USB‑PDアダプタでの本体駆動を意味しない点に注意。
USB4経由のeGPUは可能だがデスクトップ比で性能低下(おおむね80%前後)を見込むと現実的。
レビュー傾向を要約。モニタ・ケーブル条件やBIOS/ドライバ更新で挙動は変わるため、最新の公式情報と実機レポートを併読推奨。
注意点ガイド
4K120は不可(HDMI 2.0)/8K60はDP/DSC条件。構成により制約あり。
M.2スロットは1本で拡張の自由度が低い。2.5インチベイも非搭載。
専用GPU非搭載:重い3D/長時間レンダリングは上位機やeGPUが前提。
負荷時の騒音:小型ゆえ静音だが無音ではない。設置場所配慮が必要。
仕様差に注意:Bluetooth表記(5.2/5.4)など販路により記載差。公式を優先。
用途が合えば“据え置きの快適小型PC”。ただし端子規格(HDMI 2.0)と拡張性の天井(M.2×1)は理解して選びたい。
比較・代替案
A8(Ryzen 9 8945HS):CPUブーストが強め。価格差が小さい時は検討価値あり。
メモリは最初に確保:将来を見越し64GB化、ストレージは2TBまで対応。
より静かな据え置き重視:ファン大きめ/冷却余裕のミニPC(例:MINISFORUM上位筐体)を検討。
本格ゲーム重視:デスクトップGPU搭載機 or eGPU前提のノート/ミニPC+外部箱。
価格重視:Ryzen 7 7840HS/7735HS世代の型落ちミニPCをセールで狙う。
同シリーズ/上位機(A8 Max等)はポート構成が異なる場合あり。用途に合わせて端子(USB4数・映像出力)を確認。
まとめ:“日常最強の軽量機”だが、値段と拡張性で人を選ぶ
GEEKOM A8は、0.47L金属筐体にRyzen 7 8745HSとRadeon 780Mを詰め込んだ“据え置き万能ミニPC”。USB4+USB‑C(DP)+HDMI×2で4画面が組め、在宅ワークの効率を一気に上げる。一方でHDMIは2.0止まり、M.2は1本、重い3Dは不得手。用途がハマれば強い選択肢。
買ってよい人:省スペースで多画面・高速通信を重視し、事務〜軽クリエイティブ・カジュアルゲーム中心に使う。
見送る人:4K120/高fpsゲーム、長時間の重い動画/3D、将来の大幅な内蔵拡張(ストレージ複数)を想定。
セールやクーポンの活用でコスパが光るモデル。購入時にメモリ/SSD容量を十分に。
用語の超かんたん解説
- USB4(DP Alt/40Gbps)
映像(DisplayPort)とデータを一本で扱える高速規格。8Kや高リフレッシュはケーブル/機器の対応が前提。
- Radeon 780M
最新RDNA3世代の内蔵GPU。フルHDのeスポーツ系が得意。重いAAAは設定調整が必要。
- デュアルチャネルメモリ
同容量のメモリを2枚使い帯域を倍化。内蔵GPUの性能が大幅に向上する重要ポイント。
