BMAX B4 Ultra(Intel N150|16GB/512GB) |“小型・静音・デュアルSSD”
第13世代と表記されるIntel N150(4コア/4スレッド・最大3.6GHz)搭載の超小型ミニPC。4K@60Hz×2出力、デュアルM.2(NVMe+SATA)で拡張OK。Wi‑Fi 5/BT5.0、Windows 11 Pro入り。
結論
買っていい人:事務作業・学習・在宅端末・デジタルサイネージなど軽〜中軽負荷を省スペースでこなしたい人。デュアルM.2でストレージを柔軟に増やしたい人にも。
見送るべき人:重い動画編集・3D・本格ゲームや、最新無線(Wi‑Fi 6/6E)やUSB‑C映像/給電を求める人。CPU/GPUは入門クラスで持続性能も控えめ。
デュアルM.2:NVMe(PCIe 3.0×2)×1 + SATA(2280)×1。用途別に増設しやすい。
超小型・軽量:わずか108×106×36mm/約260g。VESAマウント対応でモニタ裏設置も可。
4K@60Hz×2:HDMI×2で2画面同時出力。Type‑Cはデータ専用(映像/給電は非対応)。
基本スペックと特徴
基本スペック(クリック/タップで展開)
| PCタイプ | デスクトップパソコン / ミニPC |
|---|---|
| ブランド / モデル | Bmax / MaxMini B4 Ultra |
| メモリ | DDR4 16GB(SO‑DIMM表記。増設可否は公表情報が少ない) |
| ストレージ | 512GB SSD(標準はM.2 SATA 2280)+空きスロット:M.2 NVMe(PCIe 3.0×2)×1で拡張可。 |
| グラフィックス | Intel UHD Graphics(Alder Lake‑N世代 / 最大約1.0GHz・4K@60Hz対応) |
| 無線 | Wi‑Fi 5(11ac, 2.4/5GHz)、Bluetooth 5.0 |
| 入出力 | USB‑A×4、USB‑C(データ専用)×1、HDMI×2、RJ45(有線LAN)×1、DC電源。 |
| 外部出力 | HDMI×2で4K@60Hzの2画面同時出力に対応。 |
| サイズ / 重量 | 108.00×106.00×36.00 mm / 260 g |
| OS | Windows 11 Pro(プリインストール)/Linux対応可(一般的な範囲) |
寸法・重量・スロット構成・Type‑Cの仕様(データ専用)はメーカー/販売ページ記載に基づく。販売時期やモデル差で細部は変わる可能性あり。
ポイントは「超小型×デュアルM.2×4Kデュアル出力」。入門CPUで“やらせる仕事”を見極めれば快適。
保存は柔軟:OSはSATA、作業用はNVMeなど2枚運用がしやすい。
設置自由度:VESAでモニタ裏。約260gで取り回し楽。
Type‑Cはデータ専用。映像/給電はHDMI/付属AC前提で計画を。
推しポイント:“軽・静・長持ち”+2外部出力で万能な日常機に
良いところ
超小型・軽量:108×106×36mm/約260gで設置場所を選ばない。
デュアルM.2スロット(NVMe+SATA)でストレージ拡張が簡単。
4K@60Hz×2出力でデュアルモニタの事務作業が快適。
低消費電力:TDP約6Wクラスで常時稼働にも向く。
Windows 11 Pro搭載でリモートやドメイン参加など業務機能が使える。
注意して選びたい点
CPUは入門級:N150は軽作業向け。重い並列処理は遅い。
内蔵GPUも入門:3Dゲーム/動画の本格編集は厳しい。
USB‑Cはデータ専用:映像出力/USB‑PD給電は不可。
無線はWi‑Fi 5止まり:最新ルーターでも6/6Eの速度は出ない。
メモリ増設の可否が不明瞭:将来の拡張計画は慎重に。
どんな人におすすめか
| 目的・シーン | おすすめ度 | 理由 / コツ |
|---|---|---|
| 安定動作・静音 | ○ |
理由を見る低TDP+温度連動ファンで静かに動きやすい。常時稼働にも相性良。 |
| 軽さ・持ち運び | ○ |
理由を見る約260gで片手サイズ。拠点間の持ち運びも容易。 |
| バッテリー重視 | × |
理由を見る据え置きAC駆動のみ。モバイル電源は前提外。 |
| コスパ重視 | ○ |
理由を見る2万円台で16GB/512GBとデュアルM.2。拡張余地は十分。 |
| 入力の快適さ | △ |
理由を見る好きなキーボード/マウスを接続して整えられる。 |
| 画面の見やすさ | △ |
理由を見る4K@60Hz×2出力でデュアル画面環境を構築しやすい。 |
| Web会議 | △ |
理由を見る有線LANで安定。カメラ/マイクは外付け前提。 |
| 事務作業・学業 | ○ |
理由を見るOffice/ブラウザ中心なら十分。2画面で作業効率が上がる。 |
| 写真・軽い動画編集 | △ |
理由を見る短尺フルHD程度なら工夫次第。4K長尺や多数エフェクトは厳しい。 |
| ゲーム | × |
理由を見るブラウザ/軽量インディー中心。3D大作は設定をかなり下げても難しい。 |
| 開発・解析 | × |
理由を見るコンテナ/VM多用は非推奨。軽量スクリプト/端末用途向き。 |
| 拡張性・長期運用 | △ |
理由を見るストレージは強いが、メモリ周りの拡張は不明。用途固定の端末に◎。 |
実機レビューでの論点(要点だけ)
Type‑Cはデータ専用で映像不可との報告。映像はHDMI×2で計画を。
2基のM.2により、OS用/Scratch用の分離運用が好評。
静音性:軽負荷は非常に静か。高負荷ではファン音が出るが筐体が小さい割に制御は穏やか、という声が多い。
販売ロットやBIOSで細部が変わる場合あり。購入後は最新ドライバ/Windows更新を適用し、温度・ファン設定を確認すると安定しやすい。
注意点ガイド
CPU/GPUは入門級:重い作業は時間がかかる。
USB‑C映像/給電非対応:ドック一本運用は不可。
Wi‑Fi 5のみ:最新規格の速度・遅延面では不利。
LAN速度の仕様記載が簡素:1GbE想定で計画を(高速化要件なら外付け2.5GbEアダプタを)。
樹脂筐体:放熱余力は小さめ。高負荷連続運用は注意。
「小型・省電力・低価格」を活かし、役割を絞ると満足度が高い。逆に“何でも1台”を狙うと妥協が増える。
比較・代替案
BMAX B4 Turbo(N150):フル機能USB‑C搭載の派生。Type‑C映像/給電が要るならこちら。
BMAX B4(N95):より安価。性能は控えめでライト用途特化。
より快適に:N100/N200やRyzen 7 5700U搭載の他社ミニPC。動画編集や余裕ある日常作業に。
無線重視:Wi‑Fi 6/6E対応のミニPC。大容量データを無線で扱うなら効果的。
映像端子充実:USB‑C(DP Alt)やDisplayPortを備える機種。ドック一体運用に向く。
同シリーズや近似価格帯と「端子(特にUSB‑C)」「無線規格」「メモリ拡張可否」を比較して選ぶと失敗しにくい。
まとめ:“日常最強の軽量機”だが、値段と拡張性で人を選ぶ
BMAX B4 Ultraは片手サイズ・約260gの超小型に、デュアルM.2と4K×2出力を詰め込んだ“置き場所を選ばない入門ミニPC”。一方でCPU/GPUは割り切り、USB‑C映像/給電不可、Wi‑Fi 5止まり。役割を絞ればコスパ良好。
買ってよい人:ブラウザ/Office・在宅端末・常時稼働の省電力PC。デュアルM.2で容量を伸ばしたい。
見送る人:動画編集・3D・重い開発、USB‑C一本化や最新無線が必須。
価格は変動大。ストレージ増設前提なら必要なヒートシンクやブラケットも合わせて用意を。
用語の超かんたん解説
- Alder Lake‑N(Intel Nシリーズ)
省電力向けの小型PC用CPU世代。N150/N100/N95などがあり、軽作業向け。
- NVMe(エヌブイエムイー)
PCIe接続の高速SSD規格。SATAより高速で、起動やアプリの立ち上がりが速い。
- VESAマウント
モニタ背面のネジ穴規格。対応ブラケットでPCをモニタ裏に固定でき、配線がすっきり。
