BMAX B3 ミニPC(N5095/8GB/256GB) |“4K×2と工具いらずの拡張”
4コアCeleron N5095で日常用途は軽快。<br>スライド式カバーで2.5インチ増設に素早くアクセス、4K@60Hz×2出力も対応。価格は手頃だが重い処理は苦手。
結論
買っていい人:ネット/Office/動画視聴/在宅の軽作業を安く小さくまとめたい人。4Kモニター2台をHDMIでつなぐデスク置き・デジタルサイネージ用にも◎。
見送るべき人:動画編集・3D・重い同時作業をしたい人、USB-C/DPやWi‑Fi 6など最新端子を重視する人は上位機が無難。
HDMI 2.0×2で4K@60Hz×2の同時出力に対応。ケーブルはHDMI 2.0相当を推奨。
スライド式トップカバーでツール不要のアクセス。2.5インチベイで最大2TB増設可、メモリは最大16GBまで。
TDP 15Wの省電力+静音ファンで常時起動用にも使いやすい。
基本スペックと特徴
基本スペック(クリック/タップで展開)
| PCタイプ | デスクトップパソコン / ミニPC |
|---|---|
| ブランド / モデル | BMAX / B3 |
| メモリ | 8GB DDR4(最大16GBに換装可)。 |
| ストレージ | 256GB M.2 SSD。2.5インチHDD/SSDスロット(最大2TB)搭載。 |
| グラフィックス | Intel UHD Graphics(内蔵/4K@60Hz×2出力対応)。 |
| 無線 | Wi‑Fi 5(2.4/5GHz)、有線LAN 1000Mbps。 |
| 入出力 | USB 3.0×4、HDMI 2.0×2、RJ45×1、3.5mmオーディオ×1、DC入力、VESAマウント付属。 |
| 外部出力 | HDMI 2.0×2で最大4K@60Hz×2の同時出力に対応。 |
| サイズ / 重量 | 125.00×112.00×44.00 mm / 290 g |
| OS | Windows 11 Pro |
数値はメーカー/販売ページ記載に基づく。構成やロットで端子仕様や寸法に差異がある場合あり。
小型・省電力で“4K×2”と工具いらずの増設が魅力。
トップカバーはスライド式。2.5インチストレージの着脱が簡単。
HDMI 2.0×2で4K@60Hzのデュアル表示。事務用やサイネージに便利。
Wi‑Fi 5+GbEで通信は十分実用。常時起動の省電力端末にも。
推しポイント:“軽・静・長持ち”+2外部出力で万能な日常機に
良いところ
とても小型:125×112×44mm/約290gで机まわりがスッキリ。
4K@60Hz×2出力:HDMI×2でデュアルモニターが簡単。
工具いらずの拡張:スライドカバー+2.5インチベイで容量を増やしやすい。
静音・省電力:TDP15W級で軽作業は静かにこなす。
Windows 11 Pro:リモートデスクトップ等の業務機能を活用しやすい。
注意して選びたい点
処理性能は入門級:多タブや重いソフトは鈍くなる。長時間の高負荷には不向き。
メモリ上限16GB:将来の余裕は限られる。購入時に用途を見極めたい。
USB‑C/DP/SDなし:映像はHDMIのみ。周辺機器によってはハブが必要。
Wi‑Fi 5止まり:Wi‑Fi 6/6E非対応。無線速度を重視するなら上位機を。
ロット差の可能性:USB構成や筐体高さに細かな差がある報告。購入前に最新仕様を確認。
どんな人におすすめか
| 目的・シーン | おすすめ度 | 理由 / コツ |
|---|---|---|
| 安定動作・静音 | △ |
理由を見る軽作業は静かに安定。高負荷時はファン音が出る。 |
| 軽さ・持ち運び | ○ |
理由を見る超小型・約290gで移設が簡単。出張先のモニターにも接続しやすい。 |
| バッテリー重視 | × |
理由を見る据え置き用。バッテリーは非搭載。 |
| コスパ重視 | ○ |
理由を見る低価格で4Kデュアル出力と増設性を確保。 |
| 入力の快適さ | △ |
理由を見る外付けキーボード/マウス次第。好みの周辺機器を用意したい。 |
| 画面の見やすさ | × |
理由を見る本体に画面なし。外部モニターの品質に依存。 |
| Web会議 | △ |
理由を見るブラウザ会議は可能。カメラ/マイクは外付けが前提。 |
| 事務作業・学業 | △ |
理由を見るOfficeや学習ソフトは快適。多数タブや重い処理は控えめに。 |
| 写真・軽い動画編集 | × |
理由を見る簡単な補正程度向け。4K編集や多レイヤーは厳しい。 |
| ゲーム | × |
理由を見る2D/軽量タイトル中心。3Dは設定を大きく落としても厳しい。 |
| 開発・解析 | × |
理由を見る仮想環境やDocker多用は非力。メモリ上限もネック。 |
| 拡張性・長期運用 | △ |
理由を見る2.5インチ増設は便利。ただしメモリ上限と端子の少なさは割り切り。 |
実機レビューでの論点(要点だけ)
スライド式トップで2.5インチの増設が本当に手早い。メンテ性は高評価。
HDMI 2.0×2の4K@60は対応ケーブルで安定。事務+動画視聴の両立に好評。
静音ファン:アイドル〜軽作業は静か、負荷をかけるとそれなりに回る。
VESAマウント付属でモニター裏設置がしやすく配線もすっきり。
エントリーCPU+内蔵GPUのため、重いクリエイティブや同時多タスクは想定外。購入前に用途と必要メモリ/容量を見積もるのが吉。
注意点ガイド
性能の頭打ち:N5095は日常用レベル。重い編集や3Dは不向き。
メモリ最大16GB:後からの伸びしろが小さい。
端子が最小限:USB‑C/DisplayPort/SDがない。
無線はWi‑Fi 5:最新ルーターの性能を活かし切れない。
デュアル出力はHDMI依存:高リフレッシュや色設定はモニター/ケーブル品質次第。
“とにかく小さく安く”という割り切りが合う人向け。拡張は2.5インチ増設が主軸、USBはハブ運用を計画。
比較・代替案
B3(16GB/512GB構成):メモリを最初から多めに。余裕が出て体感が安定。
同筐体でストレージ強化:2.5インチSSD/HDDを追加してデータ置き場を拡張。
Intel N100/N95搭載の新しめミニPC:省電力で体感が軽快、iGPUもやや強化。価格差と用途で検討。
中古の小型デスクトップ(SFF):第8〜10世代CoreなどでCPUは強め。サイズは大きくなる。
Wi‑Fi 6やUSB‑Cが必要:対応端子を備える上位ミニPCを候補に。
同名でも構成が複数ある場合あり。購入前にメモリ/SSD/端子の最新版仕様を確認。
まとめ:“日常最強の軽量機”だが、値段と拡張性で人を選ぶ
BMAX B3は、超小型・省電力に4K×2出力と工具不要の拡張を備えた入門ミニPC。日常作業や動画視聴・在宅ワークの端末としては快適だが、処理性能と拡張端子は必要最低限。重い作業や将来の伸びしろを求めるなら上位機を。
買ってよい人:ブラウジング/Office/動画視聴、デュアル4K表示で省スペース運用したい。
見送る人:動画編集・3D・多数同時処理、最新無線やUSB‑C必須など拡張性を強く求める。
ポイント:購入時にメモリ容量(可能なら16GB)と増設用2.5インチSSDの予算も検討。
用語の超かんたん解説
- TDP(熱設計電力)
CPUが想定する放熱/消費電力の目安。N5095は15W級で省電力。静音運用に有利。
- VESAマウント
モニター背面のネジ穴規格。付属金具でミニPCを背面に固定し、省スペース化できる。
- デュアルディスプレイ
2台の外部モニターに同時出力すること。B3はHDMI×2で4K@60Hz×2に対応。
