GMKtec EVO-T1(Core Ultra 9 285H, 64GB/1TB) |“OCuLinkで伸びるAIミニPC”
16コアCPU+NPU搭載の最新インテル系ミニPC。標準で64GBメモリと1TB SSD、M.2スロット×3やOCuLink/eGPU対応、デュアル2.5G LAN、USB4/HDMI/DPで最大4画面に対応。iGPU単体は中堅級なので重い3DはeGPU前提。
結論
買っていい人:小型でも“計算力”優先の人に。多数タブ/Office/開発/仮想環境/ローカルAI推論をミニPCで回したい、M.2×3や2.5GデュアルLANで据え置き運用を固めたい。
見送るべき人:生のゲーム性能を内蔵GPUだけで求める人、Wi‑Fi 6E/7必須の人、静音性最優先で常時無音を期待する人。重い3D/AAAはeGPU(OCuLink/USB4)併用前提。
16コア/16スレッド Core Ultra 9 285H+NPU内蔵。TDPは最大80Wモードで持続性能を確保。
拡張性が強い:M.2 2280×3(PCIe4×4)、メモリ最大128GB、2.5G LAN×2。
OCuLink(PCIe 4×4)でeGPU直結に対応。USB4経由よりも損失が小さく、重い3D/ゲームを底上げ可能。
基本スペックと特徴
基本スペック(クリック/タップで展開)
| PCタイプ | デスクトップパソコン / ミニPC |
|---|---|
| ブランド / モデル | GMKtec / EVO-T1 |
| 画面 | 本体にディスプレイは非搭載。外部出力(HDMI/DP/USB4/Type‑C)で利用。 |
| CPU | Intel Core Ultra 9 285H |
| メモリ | 64GB(32GB×2)DDR5-5600/SO-DIMM×2、最大128GB(最大DDR5-6400対応)。 |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD(PCIe 4.0×4)/M.2 2280×3(空き2)。合計最大約12TB(4TB×3)。 |
| グラフィックス | Intel Arc 140T(統合GPU|最大2.35GHz|Xeコア8)。 |
| 無線 | Wi‑Fi 6(AX200, 最大2.4Gbps)/Bluetooth 5.2。 |
| 入出力 | 前面:3.5mmコンボ端子×1、USB 3.2 Gen2 Type‑C(PD/DP/データ)×1、USB 3.2 Gen2 Type‑A×3、電源ボタン、CMOSクリア。 |
| 外部出力 | 同時4画面出力対応。HDMI 2.1は8K@60Hzまたは4K@144Hz、DP1.4(DP++)対応、USB4/Type‑CはDP Altモード対応。。 |
| サイズ / 重量 | 154.00×151.00×73.60 mm / 910 g |
| OS | Windows 11 Pro(Linux利用も可) |
数値はメーカー公称値ベース。構成・ケーブル・モニタ条件で外部出力の上限や挙動は変わります。
拡張性ガチ勢のミニPC:M.2×3・2.5G×2・USB4・OCuLinkで“小さくても盛れる”。
M.2 2280×3で後から高速SSDを増設しやすい。ゲーム/映像素材の置き場に◎。
OCuLink直結でeGPU運用が現実的。重い3DやAAAはここで補う。
2.5G LAN×2でNAS/社内/外部の同時接続やリンクアグリゲーションに向く。
推しポイント:“軽・静・長持ち”+2外部出力で万能な日常機に
良いところ
計算資源が豊富:16コアCPU+NPUで多タスク/AI推論に強い。
拡張性が段違い:M.2×3、最大128GBメモリ、2.5G LAN×2。
映像出力が柔軟:HDMI 2.1+DP 1.4+USB4+Type‑Cで最大4画面。
OCuLinkでeGPU最適:PCIe 4×4直結で高い実効帯域(USB4/TB経由より損失が小さい)。
据え置きでも取り回し良し:約910g・0.17m²級の小型筐体。
注意して選びたい点
iGPUは中堅:最新AAAは設定調整が必要。本気の3DはeGPU前提。
Wi‑Fiが6止まり:6E/7非対応。高速無線は外付けか有線運用推奨。
OCuLinkはホットプラグ不可:接続/電源手順に注意。ドック/外部GPUの追加費用も見込む。
負荷時の騒音/消費電力:80Wモードではファン音・ACアダプタの発熱が増える。
前面Type‑Cは1基・USB4は1基:多ポート接続はハブ/ドック前提。
どんな人におすすめか
| 目的・シーン | おすすめ度 | 理由 / コツ |
|---|---|---|
| 安定動作・静音 | △ |
理由を見る軽負荷は静かだが、80Wモードや長時間高負荷ではファン音が出る。 |
| 軽さ・持ち運び | △ |
理由を見る約910gで小型。ただし電源アダプタ同伴で外持ちはやや嵩む。 |
| バッテリー重視 | × |
理由を見る据え置き型。バッテリー非搭載。 |
| コスパ重視 | △ |
理由を見る64GB/1TB込みは魅力だが、無線や端子数は用途により追加投資が必要。 |
| 入力の快適さ | × |
理由を見るキーボード/マウスは別途用意。配列や打鍵は外付け機器次第。 |
| 画面の見やすさ | △ |
理由を見る本体に画面なし。外部モニタ次第だが4画面運用に対応。 |
| Web会議 | △ |
理由を見るCPU/マイク処理は余裕。カメラ/マイク/スピーカーは外付けで整える。 |
| 事務作業・学業 | ○ |
理由を見る多数タブやOffice、軽い画像編集まで快適。メモリが潤沢で余裕あり。 |
| 写真・軽い動画編集 | ○ |
理由を見る4K編集の下処理や書き出しもこなす。高速SSDを増設できるのが強み。 |
| ゲーム | △ |
理由を見るeスポーツ系は快適。AAAは設定を中~低に。eGPU追加で本気運用可。 |
| 開発・解析 | ○ |
理由を見る仮想マシン/コンテナを並行稼働しやすい。2.5G×2で検証環境も組みやすい。 |
| 拡張性・長期運用 | ○ |
理由を見るM.2×3、最大128GB、OCuLink/USB4で余地が大きい。 |
実機レビューでの論点(要点だけ)
M.2×3と大きめデュアルファンで冷却と拡張を両立という声。
iGPUは実用域だが重い3Dは苦手。OCuLink eGPUで伸びしろ大との評価。
Wi‑Fi 6のみやUSB4が1基など、無線・端子周りは割り切りが必要という指摘。
レビュー・コミュニティの所感は構成/電源設定/周辺機器で差が出ます。冷却・電源プロファイルとケーブル規格(HDMI 2.1/DP1.4/USB4/OCuLink)を事前に確認。
注意点ガイド
“4画面8K同時”は非現実的:HDMI単体は8K@60だが、同時4画面は4K想定。帯域とモニタ条件に注意。
内蔵GPUの限界:AAAや3D制作は設定妥協かeGPU追加が前提。
Wi‑Fi 6止まり:6E/7や2.4Gbps越えを無線で狙うなら外付けが必要。
OCuLinkはホットプラグ不可:接続手順を誤ると不具合の原因。
前面ポートは十分ではない:Type‑C×1のみ。周辺機器が多いとハブ必須。
据え置きの“強い小型デスクトップ”。
端子/無線は割り切り、必要に応じてeGPU・USBドック・Wi‑Fi 6E/7子機などで補完すると満足度が上がる。
比較・代替案
EVO-X1(Ryzen AI 9 HX 370):AMD 780M系iGPUで軽〜中量級3Dがやや有利。OCuLinkも可。
EVO-X2(Ryzen AI Max+ 395):より高いiGPU/AI性能の上位。用途に合わせて比較を。
メモリ/SSD増設:SO-DIMM×2で最大128GB、M.2×3で最大12TB。購入時は64GB/1TBでも、後から増やせる。
内蔵GPU重視:AMD Ryzen 7 8845HS/780MクラスのミニPC。eGPUなしでもゲーム寄り。
端子をもっと:前面Type‑Cが2基以上やSDスロット付き筐体のモデルを検討。
静音特化:低TDP設計や大型ヒートシンク採用の“静音志向ミニPC”。
選び分け:iGPUで完結→AMD系、CPU/AIと拡張→本機、3D本気→eGPU前提でOCuLink対応機。
まとめ:“日常最強の軽量機”だが、値段と拡張性で人を選ぶ
GMKtec EVO‑T1は、小型でも計算力と拡張性を両立したAIミニPC。M.2×3・2.5G×2・USB4・OCuLinkで据え置き運用に強く、4画面構成も組みやすい。一方でiGPUは中堅、Wi‑Fi 6止まり、高負荷時の騒音は出る。重い3DはeGPUを足して完成形。
買ってよい人:拡張性重視でミニPCを“母艦”にしたい/VMやAI推論、マルチディスプレイで作業効率を上げたい。
見送る人:内蔵GPUで最新AAAを高設定で遊びたい/Wi‑Fi 6E/7や多数ポートを内蔵で完結させたい。
購入時はまず用途を整理:eGPUの有無、必要なSSD本数、LAN/無線要件、モニタ台数・解像度。
用語の超かんたん解説
- OCuLink
PCIe(今回はGen4×4)を外部へ引き出す有線規格。eGPU直結で帯域損失が少ない。ホットプラグ不可。
- USB4
最大40Gbpsの汎用高速I/O。映像出力(DP Alt)や外付けGPUボックス接続にも使える。
- NPU/TOPS
NPUはAI処理向け回路。性能の物差しがTOPS(1秒あたりの演算回数)。GPU/CPUと合算の表現もあるが、用途によって有効度は異なる。
