AOOSTAR GEM12 Pro MAX(Ryzen 7 8845HS, 32GB/1TB) |USB4×2・OCuLink・2.5G×2で“盛れる”ミニPC
Ryzen 7 8845HS+Radeon 780Mの実用iGPUに、OCuLinkで外付けGPU(eGPU)も選べる拡張特化モデル。指紋認証と2.68インチのサブスクリーン搭載、4画面出力対応で在宅ワーク〜趣味の編集まで守備範囲広め。
結論
買っていい人:小型でも拡張余地が欲しい人。デュアル2.5G LANでNAS/ホームラボ、USB4×2+HDMI+DPで最大4画面の多画面作業、必要になったらOCuLinkでeGPUに発展できるのが強み。
見送るべき人:静音最重視・省電力運用やAAAゲームを内蔵GPUで高設定は不向き。厚みのある筐体とファン音、USB4やOCuLinkの相性(機器選び)が気になる人は要検討。
3段階TDP設定(約45〜75W)のBIOSで性能/静音を切替可。重い処理は“パフォーマンス”でぐっと速くなる。
豊富な入出力:USB4×2、HDMI 2.1、DP1.4、2.5G LAN×2、OCuLink、USB-A×4、3.5mm。小型でも据置PC級。
最大4画面出力(HDMI+DP+USB4×2)。
基本スペックと特徴
基本スペック(クリック/タップで展開)
| PCタイプ | デスクトップパソコン / ミニPC |
|---|---|
| ブランド / モデル | AOOSTAR / GEM12 Pro MAX(8845HS) |
| CPU | AMD Ryzen 7 8845HS |
| メモリ | 32GB DDR5-5600(デュアルチャネル)/最大128GB(64GB×2) |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD(PCIe 4.0 x4)/M.2 2280×2スロット(最大4TB程度まで拡張可) |
| グラフィックス | AMD Radeon 780M(RDNA 3内蔵GPU) |
| 無線 | Wi‑Fi 6、Bluetooth 5.2 |
| 入出力 | 前後合計:USB4×2、USB-A 3.2 Gen2×2、USB-A 2.0×2、HDMI 2.1×1、DisplayPort 1.4×1、2.5G LAN×2、3.5mmオーディオ×1、OCuLink×1、DC電源(120W) |
| 外部出力 | 最大4画面同時(HDMI 2.1+DP 1.4+USB4×2)。 |
| サイズ / 重量 | 130.00×130.00×60.00 mm / 560 g |
| OS | Windows 11 Pro |
OCuLinkはホットスワップ非対応(抜き差しは電源OFF)。BIOSでTDPを3段階(約45/54/65〜75W)に調整可。数値は公称・販売ページ準拠で構成により差異あり。
拡張で長く使うミニPC:まずはiGPUで十分、将来はOCuLinkでeGPU強化も視野。
端子が充実:USB4×2+HDMI+DP+2.5G×2。ドックや外部SSD、4画面も組みやすい。
OCuLink対応でデスクトップGPUを外付け可能。
デュアルNVMeでOS/データを分けられる。NAS代わりや編集ワークにも◎。
推しポイント:“軽・静・長持ち”+2外部出力で万能な日常機に
良いところ
小型でも据置級の拡張性:USB4×2・HDMI・DP・2.5G×2・OCuLinkを標準装備。
Ryzen 7 8845HSで日常〜軽中量の編集や並列処理が快適。
Radeon 780MはフルHDの軽〜中程度ゲームや動画支援で実用的。
デュアルM.2(PCIe 4.0)で高速ストレージを増設しやすい。
指紋認証+サブスクリーン搭載で状態表示や見た目の楽しさも。
注意して選びたい点
AAAゲームは設定妥協:iGPUは中位級。重い3DはeGPUか専用GPU機が現実的。
高負荷時の騒音/発熱:TDP 65〜75W設定ではファン音が増える。静音重視は低TDPで。
USB4/OCuLinkは相性:ケーブル/ドック/ケース選びを誤ると性能低下や不安定の可能性。
端子は前提だが数は固定:追加のSATAやSDスロットは無く、内蔵増設の自由度はNVMe×2まで。
サイズは“厚め”のミニ:130×130×60mm。設置スペースと排気経路の確保が必要。
どんな人におすすめか
| 目的・シーン | おすすめ度 | 理由 / コツ |
|---|---|---|
| 安定動作・静音 | △ |
理由を見る軽負荷は静かだが、高TDP設定や長時間負荷ではファン音が出る。 |
| 軽さ・持ち運び | × |
理由を見る据置前提のミニPC。電源アダプタも必要で携帯性は低い。 |
| バッテリー重視 | × |
理由を見るバッテリー非搭載。電源常時接続が前提。 |
| コスパ重視 | ○ |
理由を見るこの価格で32GB/1TB・USB4×2・2.5G×2・OCuLink搭載は強い。 |
| 入力の快適さ | × |
理由を見るキーボード/マウス/カメラは別売。周辺機器の用意が必要。 |
| 画面の見やすさ | × |
理由を見るモニタは別売。解像度や色は外部ディスプレイ次第。 |
| Web会議 | △ |
理由を見る有線LAN×2やWi‑Fi 6で安定接続。カメラ/マイクは外付けが必要。 |
| 事務作業・学業 | ○ |
理由を見る4画面や高速NVMeで快適。省スペースな据置機に最適。 |
| 写真・軽い動画編集 | △ |
理由を見るiGPUでFHD〜QHD中心なら十分。素材が重い場合はメモリ増設やeGPUを。 |
| ゲーム | △ |
理由を見るeスポーツ系は快適。重量級は設定を下げるかeGPUで強化。 |
| 開発・解析 | △ |
理由を見る8C/16Tと32GBでコンテナ/VMも動かしやすい。長時間ビルドは冷却に配慮。 |
| 拡張性・長期運用 | ○ |
理由を見るNVMe×2、USB4×2、OCuLink、2.5G×2で将来の拡張余地が大きい。 |
実機レビューでの論点(要点だけ)
デュアルチャネルDDR5が780Mの伸びに直結。片面/単枚運用だと3Dが頭打ちになりやすい。
BIOSのTDP設定で静音/性能のバランス取りが可能。高設定は温度・騒音に注意。
OCuLink eGPUは体感が劇的に上がる一方、対応ケース/電源/ケーブル選定と取り扱い(ホットスワップ不可)が肝。
購入直後はWindows/BIOS更新、メモリ/SSDの装着状態確認、温度監視ソフトでの挙動チェックを推奨。
注意点ガイド
iGPU限界:AAA級やレイトレは厳しい。eGPUか上位dGPU機を検討。
騒音と温度:パフォーマンス設定だとファン音が目立つ。設置スペースと吸排気を確保。
相性リスク:USB4/OCuLinkは機器相性で速度低下・不安定が起こり得る。
前面端子/SDなし:カードリーダー非搭載。データ取り込みは外付け前提。
付帯コスト:eGPU運用はケース/電源/ケーブルで追加投資が発生。
“盛れる”のが魅力だが、そのぶん知識と周辺機器コストはかかる。静音・省エネ第一なら低TDP設定や別機種も候補に。
比較・代替案
GEM12 MAX(8745HS):指紋/サブスクリーン無しで価格重視。端子構成は概ね共通。
GEM12 Pro MAX(構成違い):64GB/2TBなど容量違い。編集や仮想環境多用ならメモリ増量が安心。
MINISFORUM UM790 Pro(7940HS):iGPUは同格クラス。筐体・冷却の完成度で選ぶ。
GEEKOM A8(7940HS):静音寄り構成の個体も。端子や価格で比較。
GMKtec K8/その他7840HS系:セール時のコスパが高い。USB4やLAN数を要確認。
同シリーズは世代差・付加機能(指紋/サブスクリーン)とメモリ/SSD容量で選択。競合は7840/7940HS世代のミニPCが中心。
まとめ:“日常最強の軽量機”だが、値段と拡張性で人を選ぶ
GEM12 Pro MAXは、USB4×2・OCuLink・2.5G×2という“据置PC顔負け”の拡張力が売りのミニPC。まずはiGPUで十分に使え、将来はeGPU強化も可能。反面、高負荷時の騒音/発熱や相性・周辺機器コストは織り込みたい。価格が合えば長く遊べる良機。
買ってよい人:多画面・高速ネット・外付けGPUの余地を重視し、小型で拡張していきたい。
見送る人:静音/省電力最重視、設定や相性検証をしたくない、内蔵GPUだけで重い3Dを高設定で遊びたい。
まずは現行構成で運用→必要に応じてメモリ/SSD増設やeGPU追加、という段階導入が相性良。
用語の超かんたん解説
- OCuLink
PCIeをそのまま外に出す端子。eGPU(外付けグラボ)接続で高速・低遅延。ただしホットスワップ不可や相性に注意。
- USB4
最大40Gbpsの汎用高速規格。映像出力(DP Alt)や高速ストレージ、ドック接続に対応。TB4に近いが互換や性能は機器次第。
- Radeon 780M(RDNA 3)
最新世代の内蔵GPU。フルHDの中設定前後が目安で、重量級3Dは設定を下げるかeGPUが必要。
