MINISFORUM UM760 Slim(Ryzen 5 7640HS) |“手のひらサイズで3画面出力”
Zen4世代のRyzen 5 7640HSとRDNA3 iGPUを積んだスリム型ミニPC。USB4+HDMI2.1+DPで最大3画面、2.5GbEとWi‑Fi 6E内蔵。メモリ2スロ/M.2×2で拡張も○だが、専用GPUは非搭載で重い3Dは不得手。
結論
買っていい人:省スペース&多画面の事務・学業・軽いクリエイティブに。USB4/HDMI2.1/DPで柔軟にモニタ構成を組みたい人、ストレージやメモリを後で増設したい人に刺さる。
見送るべき人:最新3Dゲームや長時間の動画エンコードなど“専用GPU(dGPU)向き”の用途。静音最優先の人も要注意(小型ゆえ負荷時はファン音が出る)。
最大3画面出力:HDMI 2.1(~8K60/4K120 非DSC)、DP1.4(~4K120 非DSC/4K240 10bit DSC)、USB4(~8K60/4K240)。
拡張性○:SO-DIMM×2(最大96GB)、M.2 2280(PCIe 4.0)×2でRAID 0/1も可。
ネットワーク強い:2.5GbE+Wi‑Fi 6E+BT5.3。テレワーク据え置きに好相性。
基本スペックと特徴
基本スペック(クリック/タップで展開)
| PCタイプ | デスクトップパソコン / ミニPC |
|---|---|
| ブランド / モデル | MINISFORUM / UM760 Slim |
| 画面 | —(外部ディスプレイ接続前提) |
| CPU | AMD Ryzen 5 7640HS |
| メモリ | DDR5 SO‑DIMM 16GB(構成により異なる)/スロット×2、最大96GB、最大5600MHz。 |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD(PCIe 4.0 x4)/M.2 2280×2(各最大4TB、RAID 0/1対応)。 |
| グラフィックス | AMD Radeon 760M(RDNA3, 8CU, ~2.6GHz) |
| カメラ / マイク | — |
| 無線 | Wi‑Fi 6E、Bluetooth 5.3。 |
| 入出力 | RJ45 2.5GbE×1、USB‑A 3.2 Gen2×2、USB‑A 2.0×2、USB4×1(DP Alt/PD表記あり)、HDMI 2.1×1、DisplayPort 1.4×1、3.5mmオーディオ×1、DC‑in(19V/120W)。 |
| 外部出力 | 最大3画面:HDMI 2.1(~8K@60 / 4K@120 非DSC)、DP1.4(~4K@120 非DSC/4K@240 10bit DSC)、USB4(~8K@60 / 4K@240)。 |
| バッテリー | バッテリー非搭載(AC駆動 19V/120W)。 |
| サイズ / 重量 | 130.00×126.50×50.40 mm / 670 g |
| OS | Windows 11 Pro |
数値はメーカー公称値ベース。映像出力はモニタ・ケーブル・DSC対応などの条件に依存。
USB4+HDMI2.1+DPの3画面と、メモリ×2/M.2×2で小型でも育てやすい。
iGPUはメモリ依存:2枚挿し(デュアルチャネル)+5600MHzで体感が伸びる。
高リフレッシュ出力はDSC対応や良質ケーブルが前提。要件確認を。
1TB搭載でも空きM.2×1あり。作業用とバックアップ用に分けやすい。
推しポイント:“軽・静・長持ち”+2外部出力で万能な日常機に
良いところ
手のひらサイズで据え置きデスクが片付く(約0.67kg/0.85L)。
3画面同時出力:HDMI2.1・DP1.4・USB4で柔軟にマルチモニタ。
拡張性が高い:SO‑DIMM×2/M.2×2で将来盛れる。
2.5GbE+Wi‑Fi 6Eで高速ネットワークに対応。
Windows 11 Pro標準でリモートやBitLockerなど業務機能が使える。
注意して選びたい点
専用GPUなし:重量級ゲームや3Dレンダは不向き。
USB4は1基のみ:Type‑C機器を多用するならドック前提。
負荷時はファン音:小型筐体ゆえ静音性は環境次第。
出荷構成がシングルチャネルの場合あり:16GB×2など2枚化でiGPUが伸びる。
SDカードスロットなし:写真取り込みは別途リーダーが必要。
どんな人におすすめか
| 目的・シーン | おすすめ度 | 理由 / コツ |
|---|---|---|
| 安定動作・静音 | △ |
理由を見る軽負荷は静かだが、エンコードやゲーム時はファン音が出る。 |
| 軽さ・持ち運び | △ |
理由を見る約670gの小型筐体。電源アダプタが必要で外出携行はやや不便。 |
| バッテリー重視 | × |
理由を見る内蔵バッテリーなし(AC駆動)。 |
| コスパ重視 | ○ |
理由を見るこの価格でRyzen 7000HS+1TB+3画面対応は強い。 |
| 入力の快適さ | △ |
理由を見るキーボード/マウスは外付け前提。好みの周辺機器で整えられる。 |
| 画面の見やすさ | △ |
理由を見る外部ディスプレイ依存。4K高リフレッシュも条件次第で可。 |
| Web会議 | △ |
理由を見る有線/無線とも安定。カメラ/マイクは外付け推奨。 |
| 事務作業・学業 | ○ |
理由を見る3画面で資料並べがはかどる。メモリは16→32GB化で余裕。 |
| 写真・軽い動画編集 | △ |
理由を見るFHD中心なら快適。長尺4Kや重いエフェクトは時間がかかる。 |
| ゲーム | △ |
理由を見るeスポーツ/軽量級は設定調整で◯。重量級は解像度/設定を大きく下げる前提。 |
| 開発・解析 | △ |
理由を見る6C/12Tで軽〜中量級のビルドやDockerに対応。メモリは32GB以上推奨。 |
| 拡張性・長期運用 | ○ |
理由を見るSO‑DIMM×2/M.2×2で増設余地あり。冷却/埃対策をすれば長く使える。 |
実機レビューでの論点(要点だけ)
メモリ2枚化でRadeon 760Mの伸びが分かりやすい、という声が多い。
USB4経由の映像出力は環境差が出やすい。高リフレッシュはケーブル品質やDSC対応を確認。
BIOS項目は簡素でメモリ周波数の細かな調整は限定的という報告あり。
実機の体感はメモリ構成・周辺機器・設置環境で差が出ます。まずは最新ドライバ更新とデュアルチャネル化を。
注意点ガイド
dGPU非搭載:重い3D/最新AAAは不向き。
USB4が1口のみ:映像+周辺機器で埋まりやすい。ドック費用も見込む。
ファンノイズ:小型ゆえ余裕は少ない。静音PCを求める人には不向き。
SDカード/光学ドライブなし:写真/メディア用途は周辺機器が必須。
高リフレッシュ出力の条件:8K/4K240はDSCや対応機器が必要。
許容ライン:事務作業・学習・軽い編集・カジュアルゲームは快適。重い作業は上位APUやdGPU機へ。
比較・代替案
UM680 Slim:Ryzen 7 6800H+Radeon 680M。価格重視なら(やや旧世代)。
UM870 Slim:Ryzen 7 8745H+Radeon 780M。iGPU性能アップで軽いゲームや編集に余裕。
MINISFORUM UM790 Pro:Ryzen 9 7940HS+780M。iGPUを強めたい人向け。
GEEKOM A8:Ryzen 7 7840HS+780M。USB4×2の個体もあり周辺機器を多く繋ぐ人に。
Beelink SER7/Pro系:7840HS/8845HS搭載の競合。価格や端子構成で比較。
同シリーズ内でCPU/GPUと端子数を見比べ。用途が3D寄りなら780M搭載機を検討。
まとめ:“日常最強の軽量機”だが、値段と拡張性で人を選ぶ
UM760 SlimはRyzen 7000HS×RDNA3で軽快、USB4+HDMI2.1+DPの3画面とメモリ×2/M.2×2で“育てやすい”良バランス機。いっぽうでdGPU非搭載とUSB4が1口は割り切りが必要。用途がハマれば価格以上に働くミニPC。
買ってよい人:省スペースで多画面作業をしたい/後からメモリやSSDを増やしたい。
見送る人:最新ゲームを高設定で遊びたい/超静音・無音を求める/Type‑Cポートを多数使う。
購入時はメモリ2枚構成(できれば32GB)と、必要な映像端子・ケーブル規格を要確認。
用語の超かんたん解説
- USB4
最大40Gbpsの汎用規格。映像出力(DP Alt)や高速ストレージ、ドック接続に使える。
- デュアルチャネルメモリ
メモリを2枚同容量で挿す方式。帯域が広がり内蔵GPUの伸びが大きい。
- RDNA3 Radeon 760M
Ryzen 7000系APU内蔵のGPU。軽〜中量級ゲームや動画再生は快適だが、最新3Dを高設定で遊ぶには力不足。
