ASUS ROG Xbox Ally X(RC73XA) |“80Whバッテリー×USB4×120Hz”
Ryzen AI Z2 Extreme+24GB/1TB搭載の最新ハンドヘルド。7型FHD/120Hz・約715g。動画約13.9時間/アイドル約22.3時間のロングラン。Windows 11で外部モニタ接続も容易。
結論
買っていい人:携行と据え置きの二刀流でPC/Xbox系ゲームを快適に遊びたい人。80WhのバッテリーとUSB4でドック運用もしやすい。インディ〜中量級タイトル中心なら満足度が高い。
見送るべき人:AAAを高画質で常時60fps以上を狙う人、内蔵カメラが必須な人、Windowsの設定・最適化に時間をかけたくない人。端子は少なく、HDMI/USB‑Aは別途ドックが必要。
Ryzen AI Z2 Extreme+LPDDR5X 24GBで軽〜中量級ゲームは快適。重いAAAは設定調整/FSRの併用が前提。
7型 FHD/120Hz/タッチ/FreeSync(約500nit)。精細だが文字は小さめなので拡大表示が現実的。
USB4+USB‑C(Gen2)の2ポート。どちらも映像出力/給電に対応。ドックでI/O拡張、。
基本スペックと特徴
基本スペック(クリック/タップで展開)
| PCタイプ | ノートパソコン / ハンドヘルドPC |
|---|---|
| ブランド / モデル | ASUS / ROG Xbox Ally X RC73XA(RC73XA-Z2E24G1T) |
| 画面 | 7.0型ワイド IPS(グレア)/ 1,920×1,080 / 120Hz / タッチ / FreeSync / 約500nit |
| メモリ | 24GB LPDDR5X-8000(オンボード|増設不可) |
| ストレージ | 1TB SSD(PCIe 4.0 x4 NVMe/M.2) |
| グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス(CPU内蔵) |
| カメラ / マイク | カメラ非搭載 / ステレオスピーカー(1.5W×2)/ アレイマイク / 指紋認証(Windows Hello) |
| 無線 | Wi‑Fi 6E、Bluetooth 5.4 |
| 入出力 | USB4(Type‑C/DP Alt/PD)×1、USB 3.2 Gen2(Type‑C/DP Alt/PD)×1、3.5mmヘッドセット端子×1、microSD(microSDXC/HC) |
| 外部出力 | USB‑C(DP Alt Mode)経由で外部ディスプレイ出力対応。FreeSync対応モニタで滑らか表示。 |
| バッテリー | リチウムポリマー 4セル/80Wh。動画再生 約13.9時間/アイドル 約22.3時間(目安)。 |
| サイズ / 重量 | 290.00×121.00×27.50 mm / 715 g |
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
数値はASUS公式/販売ページに基づく。厚さは部位により最大50.9mm(スティック先端59.73mm)。USB4周辺機器の動作は保証外の場合あり。発売日:2025-10-16(日本)。
ポイント:電力設定(TDP)と画質/FSRのさじ加減、USB4ドック併用の可否で体験が大きく変わる。
AAAは設定調整前提。解像度/FSR/品質を柔軟に下げると滑らかに。
据置はドックでHDMIやUSB‑Aを追加。キーボード/マウス/有線LANもまとめられる。
7型FHDは精細だがUIは小さい→Windowsの表示スケールで調整。
推しポイント:“軽・静・長持ち”+2外部出力で万能な日常機に
良いところ
80Whの大容量バッテリー:持ち出し時間が実用的に長い(軽用途で特に有利)。
USB4+USB‑Cの2ポート:充電しつつ外部出力や周辺機器を扱いやすい。
24GBメモリ+1TB SSD:ゲームの常駐や複数ランチャーでも余裕。
FHD/120Hz/FreeSync:インディや中量級タイトルで気持ちよく遊べる。
指紋認証:ロック解除が速く、外出先で便利。
注意して選びたい点
重量715g:前世代より重め。長時間の携行/片手操作は疲れやすい。
端子は最小限:本体にHDMI/USB‑A/有線LANなし。ドック代を見込む。
AAAの60fps張り付きは難しい:高画質は設定を下げる/FSR併用が前提。
Windowsの操作負荷:Armoury Crate SEやXbox UIと重なり、設定が分かれがち。
カメラ非搭載:Web会議は外付けカメラが必要。
どんな人におすすめか
| 目的・シーン | おすすめ度 | 理由 / コツ |
|---|---|---|
| 安定動作・静音 | △ |
理由を見る軽負荷は静かだが、ゲーム中はファン音あり。電力設定で妥協点を探すと良い。 |
| 軽さ・持ち運び | △ |
理由を見る約715g。持ち歩けるが長時間の携行は重さを感じる。 |
| バッテリー重視 | △ |
理由を見る80Whで動画や軽作業は長持ち。ゲームは消費が大きく数時間規模。 |
| コスパ重視 | △ |
理由を見る24GB/1TB/USB4/80Whの充実構成。ただし専用GPU機には性能で及ばない。 |
| 入力の快適さ | ○ |
理由を見るABXY/スティック/トリガーの操作性は良好。指紋認証も便利。 |
| 画面の見やすさ | △ |
理由を見るFHD/120Hzは滑らか。7型で文字は小さめ(拡大推奨)。 |
| Web会議 | × |
理由を見るカメラ非搭載。外付けカメラ/マイク利用が前提。 |
| 事務作業・学業 | △ |
理由を見る外部ディスプレイ+キーボード/マウスで快適。単体7型だけで長文作業は不向き。 |
| 写真・軽い動画編集 | △ |
理由を見るCPU/GPUは中位級。短時間の編集なら可。外部モニタ推奨。 |
| ゲーム | △ |
理由を見るインディ〜中量級は快適。AAAは設定/FSR調整で実用域。 |
| 開発・解析 | × |
理由を見る24GBは中規模まで。長時間ビルド/VM多用は上位ノートが現実的。 |
| 拡張性・長期運用 | △ |
理由を見るUSB4ドックでI/O拡張と外部出力。ストレージはNVMe採用。 |
実機レビューでの論点(要点だけ)
実ゲームの駆動時間は電力設定と画質で大きく増減。軽め設定なら複数時間、重いAAAは短め。
パフォーマンス傾向:従来機より向上。3DMarkや実ゲームでも中設定が現実的との声。
UIの二重管理(Windows+Armoury Crate SE+Xbox表示)は慣れが必要という評価が多い。
ベンチ/FPS/駆動時間はTDP・温度・画質・タイトルで大きく変動します。購入後は電源プラン/FSR/解像度を調整して最適化を。
注意点ガイド
端子不足:HDMI/USB‑A/有線LANなし。外部モニタや多数周辺機器はドック必須。
重量・厚み:携行はできるが長時間プレイは疲れやすい。
カメラ非搭載:オンライン会議や配信は外付け機器が前提。
AAAの高画質常時60fpsは厳しい:設定とFSRでの最適化が必要。
ソフトの多層化:Windowsと専用ランチャーの切替に手間。
“モバイルでPCゲームを現実的に楽しむ”方向性に合えば満足度は高い。一方で据置GPU並みの描画や端子の豊富さは期待しすぎないこと。
比較・代替案
ROG Xbox Ally(Z2 A/16GB/512GB):軽めのゲーム中心・価格重視ならこちら。
ROG Ally X(2024, Z1 Extreme):セール時の値ごろ感狙い。USB4/80Wh構成は近い。
Lenovo Legion Go 2:大型OLEDや多機能派。据置寄りの運用に。
Steam Deck OLED:コスパ・バッテリー・発色重視。解像度は800p中心。
発売日:2025-10-16(日本)。用途で“携行性能/画質/価格”の優先度を整理して選択。
まとめ:“日常最強の軽量機”だが、値段と拡張性で人を選ぶ
ROG Xbox Ally X(RC73XA)は、80WhとUSB4、FHD/120Hzの組み合わせで“持ち出しても据置でも”を現実にする有力ハンドヘルド。性能は中上級で、多くのタイトルを中設定で気持ちよく遊べる。一方、端子の少なさと重量・厚み、そしてWindows特有の調整は割り切りが必要。
買ってよい人:携行と据置を両立し、FHD/中設定+FSRで幅広いPCゲームを遊びたい。USB4ドックで自宅の作業環境も整えたい。
見送る人:AAAを高画質/高fpsで妥協なく遊びたい、内蔵カメラ必須、端子の豊富さやシンプル操作を重視。
購入時に必要な容量/周辺機器(ドック・外部SSD・カメラ等)も同時に計画すると失敗が少ない。
用語の超かんたん解説
- USB4
最大40Gbpsの汎用高速規格。映像出力(DP Alt)、高速ストレージ、ドック接続に使える。
- FSR(FidelityFX Super Resolution)
AMDのアップスケーリング。解像度を下げて描画負荷を減らし、見栄えを保つ技術。
- Ryzen AI Z2 Extreme
AMDの最新ハンドヘルド向けSoC。CPUとGPUを一体化(APU)し、ゲームと日常作業を1チップでこなす。
